YASAI WO MOTTO
高級ツナ缶や野菜食品などを通販メインに販売するモンマルシェ株式会社の商品「野菜をMOTTO レンジカップスープ」。カップのままレンジ1分でつくれ、100%国産野菜がごろごろ入ったスープです。ヘルシーであり、すぐに食べることができる画期的な商品でしたが、売上が伸び悩んでいました。そこで、マーケティング戦略から全面的に刷新。その結果、飛躍的な売上を達成ました。
1.独自の分析手法で市場バイアスの発見
まずは、商品の特性と市場ニーズから独自の分析手法で市場バイアスを発見することから始めました。レトルト食品及びスープ市場では、「体に良いスープは手作りするしかない」「夜食とは罪悪感があるもの」というバイアスがあることを発見し、それを逆転させ市場への順応を促進するために、「罪悪感ほぼ0の夜食」「暮らしを身軽にするスープ」などのメッセージを作成しました。
食品通販における顧客とのタッチポイントから、ブランドの弱点を明確化。広告に力を入れる前に、顧客が離脱しないよう弱点の穴埋めから実施。ブランドの土台づくりから始めることで、顧客が増加しても対応できるブランドと体制を整えました。
順調に顧客を伸ばしつつあったが、さらなる飛躍を目指すために、全商品のパッケージデザインを刷新。高級感と素材のシズル感を全面に出し、ギフト需要にも対応できるようなパッケージに。
「モノよりコトを売る」というマーケティングの基本を徹底し、メッセージを伝えるブランドページから、商品購入までの動線を構築。ターゲットを見定めつつ、社会の悩みに沿う訴求を行いました。
ブランド戦略刷新後、急激に売上が伸長し、昨年対比24倍という驚異的な伸び率を達成。楽天市場ではスープ部門1位を連日キープし、食品全体でも4位に躍進しました。2021年7月には楽天ショップ・オブ・ザ・マンスに選ばれるなど、順調に成長しています。今後は、瞬間風速的な流行で終わらせるのではなく、新たな食文化として成長させるよう、ブランド強化を図っていきます。また、時間の節約と健康的な食事は、世界中、特に先進国で求められており、世界市場を視野にいれた商品開発とブランディングを行っていく予定です。