Project

MAGURO-TORO

BLACK LABEL

ツナ文化の価値創造と
市場への順応を共存させる
商品開発とマーケティング戦略策定。

Result

生産が追いつかず、現在予約販売のみ。
30以上のTV番組に取り上げられ、
企業認知に成功し、
ブランド全体で大幅に売上伸長。

Social issues

日本で初めてツナ缶を製造した、清水食品を前身にもつ
モンマルシェ株式会社様とのプロジェクト。

本来ツナ缶とは、「びん長まぐろ」の身を原材料とし、
その白銀のように輝く身から「ホワイトミート」と呼ばれています。
しかし、市場に出回るツナ缶の約70%はカツオが原材料であり、
本物のツナ缶を食す機会が激減していました。
また、カツオがメインとなったツナ缶市場では1缶の単価が下げ止まりしている状態です。

これまで、モンマルシェは「びん長まぐろ」にこだわり、
ツナ缶を販売していましたが、
びん長まぐろの漁獲量は低下していく一方でした。
本来のツナ缶文化継承の難しさ、
ツナ缶の価値が低下していくのを感じていく中、
ツナ缶の価値を高め、
本物のツナ缶の文化を継承していきたい。
その考えからこのプロジェクトは始まりました。

Suggestion

現在、市場に求められる商品の条件に、
新規性と独自性が挙げられます。
新規性とは、過去の当たり前を覆す商品。
独自性とは、その企業だからこそ作れた商品。
今までの当たり前を覆すことで、
社会に新しい価値を創造し、
市場で求められる商品に仕立てることが、
新しい時代の商品マーケティング戦略の1つです。

モンマルシェとのプロジェクトでは、
世界でも最高峰であり唯一無二の商品を開発することに。
びん長まぐろ1尾で1缶分しか捕れないトロだけを使い、
世界の品評会で数々の受賞をしているオリーブオイルに漬け込みました。
商品の価値に見合うよう、専用のボックスをつくり、
1缶ずつシリアルナンバーを記しましました。
価格設定は1缶5,000円。
商品開発当時の市場を考えれば、ありえない価格です。
否定的な意見も多くありましたが、ツナ文化の価値を高めるには、
過去のバイアスを変化させる必要があると考えました。

認知施策は、広告を一切行わず、TVでのPRを中心に据えることに。
TVで取り上げられるには、希少性、新規性、特異性が重要になるため、
PRで認知を広めることが、商品との相性が良いと考えました。

結果は常に売り切れ状態。
30以上のTVメディアにも取り上げられるとともに、
既存商品への売上にも大きく貢献しました。

Client
モンマルシェ株式会社
https://shop.mon-marche.jp/
Produce
佐藤 友亮 Yusuke Sato|MAGNET Inc.
Design
二口 勤 Tsutomu Futakuchi|UNKNOWN
Brand Site
齊藤 寛和 Hirokazu Saito|node
Photo
小谷 光 Hikaru Kodani|triplet studio
Styling
田原 亜稀 Aki Tahara